「LEDに替えたのに、ちらつく」「新しいLED電球なのに点かない」——こうしたご相談は少なくありません。LEDは寿命が長いため、不具合が起きると「不良品では?」と思われがちですが、実際にはLED本体ではなく、スイッチや照明器具との相性が原因というケースが多くあります。
LEDがちらつく・つかない場合、まず疑うべきは「調光スイッチとの相性」と「既存の照明器具との適合」です。LED電球を買い直す前に、この2点を確認すると解決することがあります。
なお、この記事はLED照明の不具合についての解説です。古い蛍光灯のちらつきや交換のタイミングについては、こちらの記事でまとめています。
原因① 調光スイッチ(調光器)との相性
壁のスイッチが「明るさを変えられるタイプ(調光スイッチ)」の場合、調光器対応のLED電球でなければ正常に点灯しません。
パナソニックの公式案内でも、調光器と組み合わせる場合は必ず「調光器対応タイプ」のLED電球を使用するよう案内されており、非対応品を使用すると故障・短寿命・点灯不良の原因になるとされています※1。
さらに、調光器対応のLED電球であっても、以下のような条件では点灯しない、またはちらつく場合があるとされています※1。
- 調光機能付きの人感センサー器具に使用している
- 定格1000W以上の調光器を使用している
- 段調光形(数段階で切り替えるタイプ)の調光器を使用している
- リモコン式の調光器を使用している
- 記憶式の調光器を使用している
- 調光器を2台以上使用している
また、LED電球の種類によっては、消灯時に一瞬ちらつくことがありますが、これは異常ではない場合もあります。
原因② 蛍光灯器具にLED直管ランプを取り付けている
直管(棒状)の蛍光灯器具に、LED直管ランプをそのまま取り付けているケースです。蛍光灯器具の内部には「安定器」という部品が入っており、これが残ったままだと、ちらつきや不点灯の原因になることがあります。
パナソニックは、既存の蛍光灯器具にLED直管ランプを装着する使い方について、ランプの早期故障や、器具の発煙・発火につながるおそれがあるとして注意を呼びかけています※2。「工事不要」とうたわれている製品であっても、器具側の安定器の種類によっては適合しないことがあります。
蛍光灯からLEDへの交換方法には「ランプだけ交換する方法」と「照明器具ごと交換する方法」があり、それぞれ条件が異なります。詳しくは交換方法を比較した記事をご覧ください。
原因③ 器具側・配線の接触不良
ソケット(電球の差込口)の劣化や、配線の接触不良でもちらつきは起こります。以下のような場合は、LED本体ではなく器具側が原因の可能性があります。
- 電球を軽く触れると、ちらつき方が変わる
- 同じ器具で、別のLED電球に替えても症状が変わらない
- 器具自体の設置から長い年数が経っている
配線に関わる作業は、電気工事士の資格が必要です。ご自身での分解・修理はなさらないでください。
原因④ LED本体の初期不良・寿命
上記のいずれにも当てはまらない場合、LED電球自体の不具合も考えられます。LEDは徐々に暗くなっていく形で寿命を迎えることが多く、蛍光灯のように「切れる」とは限りません。購入から日が浅い場合は、メーカーや販売店の保証もご確認ください。
買い直す前に確認したいチェックリスト
LED電球を買い替える前に、以下を確認してみてください。
- 壁のスイッチは、明るさを変えられるタイプか
- その場合、使用中のLED電球は「調光器対応」と表示されているか
- 蛍光灯器具にLED直管ランプを取り付けていないか
- 別の(正常に点灯している)照明器具に、そのLED電球を付けても同じ症状が出るか
- 逆に、同じ器具に別のLED電球を付けると症状が消えるか
最後の2つを試すと、原因がLED本体にあるのか、器具側にあるのかの切り分けができます。ただし、高所での作業や、少しでも不安がある場合は無理をなさらないでください。
すぐプロにできること
すぐプロでは、照明器具・スイッチの状態を確認したうえで、LED電球の交換で済むのか、器具やスイッチ側の対応が必要なのかをお伝えしています。LED電球の交換は3,000円/灯〜、照明器具ごとの交換は4,500円/台〜から対応しています。原因を確認せずに大きな工事をおすすめすることはありません。
よくある質問
Q. 買ったばかりのLED電球がちらつきます。不良品でしょうか?
A. 不良品の可能性もありますが、調光スイッチとの相性や器具との適合が原因であることも多くあります。まずはパッケージに「調光器対応」の記載があるか、ご使用のスイッチが調光タイプかをご確認ください。
Q. ちらつきを放置すると危険ですか?
A. ちらつき自体がただちに危険というわけではありませんが、器具の発熱、焦げたにおい、煙を伴う場合は使用を中止してください。特に蛍光灯器具にLED直管ランプを取り付けている場合は、早めの確認をおすすめします。
Q. 調光スイッチをそのままにして、LEDを使う方法はありますか?
A. 調光器対応のLED電球を選ぶか、スイッチ側をLED対応のものに交換する方法があります。スイッチの交換は電気工事士の資格が必要な作業です。
Q. 店舗の照明が数か所だけちらつきます。全部交換が必要ですか?
A. 必ずしも全部の交換が必要とは限りません。症状の出ている器具を確認したうえで、必要な範囲をご提案します。
Q. 原因が分からなくても相談できますか?
A. はい。照明器具とスイッチの写真を送っていただければ、原因の目安をお伝えします。お見積りは無料です。
まとめ
LED照明がつかない・ちらつく場合、原因はLED本体とは限りません。特に多いのが、調光スイッチと非対応のLED電球を組み合わせているケースと、蛍光灯器具にLED直管ランプを取り付けているケースです。買い直す前に、スイッチの種類と器具の適合をご確認ください。焦げたにおいや煙がある場合は、使用を中止してご相談ください。